中古物件を購入・12年住んでみて分かったこと【番外編】
12年経つと…
中古物件を買うと決めて、探し始めたのが恐らく14年前くらい。
今の物件に巡り合うまでに約2年半。
ウチの場合は、物件に対する条件がなかなか厳しくて…
①作業場・事務所に使える様な離れ(納屋)があること
②ご近所が出来るだけ近くない事(作業音が出るので)
③カエルの声が聞こえる田舎であること
この条件を満たす物件は、本当になかなかなくて…。ネット上の情報だと“ここなら良いかも”と思って見に行くと、家は良くても侵入路が狭かったり、お隣の塀が倒れて来そうになっていたり。
場所は良くても離れがなかったり。
情報を見つけては見に行き、希望に合わないのでまた探しの繰り返し…。
そんな中、目に飛び込んできたのが今の家でした。
でも半年間、売り主さん側の不動産屋さんの意向か何かで、なかなか内覧が出来ず…。
この物件も駄目かもと思い始めていた頃に、当時私たちがお世話になっていた不動産屋さんから、内覧できると連絡が入りました。
そこからはあれよあれよで話が進んで、購入に至りました。
早いもので、あれからもう12年になります。
12年の間には、様々な生活の変化がありましたね。
生活の変化と共に、家自体の使い方も徐々に変わって来ました。
子供が成長するとともに、それぞれの部屋が必要になりました。
私たちも仕事のスタイルや、やりたい事の変化でそれぞれの場所で仕事をする様になったり。
それに伴い、ちょこちょこ家をリフォームして来ています。
生活の変化は住み方の変化でもありますね。
最近それを実感しています。
生活の変化と住み方の変化
家族はいつまでも“同じ”ではありません。
こればかりは必然ですね。
それに伴い、家の使い方も変化しますよね。
私がその変化に気付いたのは、すごく小さい事なんですが、“お風呂のフタ”です。
子供が小さいと一緒に入ってしまうので、追い炊きもあまり必要なく、ウチの場合はお風呂のフタもしていませんでした。
フタ自体が元々なかったので、引っ越し当初に買うか買わないか悩みましたが、カビるしなぁ…と思って、ナシで何年も過ごしていました。
が、子供が成長すると別々に入るので、最後に入る場合は大分冷めてしまっていたんです…。
追い炊きしてもなんか寒いし。
そこでやっとお風呂のフタを購入し、フタをすると冷めにくい事がよーく分かりました(=_=)
これは気付きの最初の一つで、次々に色々出て来ました。
*スマホやゲームなど電化製品が増えて、コンセントが足りない
*子供の成長に伴い、靴や服のサイズが大きくなって、収納が手狭になって来た
*洗面所での身支度がバッティングする→狭く感じる様になった
*子供部屋がそれぞれに必要となる→個々の部屋にエアコンが必要→電気代が増える
こういったことは、引っ越し当初には考えてもいない事でしたね。
と言うよりは、子供が小さい時は、日々がバタバタ過ぎて考える余裕が全然なかったですね。
これからを考える
これから先はどうなって行きたいのか。
そろそろ時間にもゆとりが出て来たので、この先を少しずつ考えて行く必要がありますね。
子供が成長し、独立したら今の家をどうするのが一番良いのか。
会社の事も合わせて、10年後や更に20年後を考える必要があります。
今日本の問題の一つが、空き家ですよね。
更地にしたら税金が上がるなんて制度がそもそもおかしいのですが、空き家購入や活用時に行政がもっと手厚い支援をすれば、少しずつ空き家も減るんじゃないかと思います。
が、とはいえ行政なんてすぐには変わらないので、個人レベルでの行動が大切になって来るんじゃないでしょうか。
建築業界にいると色んな方々の家のお話を良く伺いますが、多いのが“両親の家”に関する事です。
中でも“親の家をリフォームして一緒に住みたいけど、リフォームに難色を示される”。
結婚に伴って、先の事を考えてetc皆さんキッカケは色々ですが、このお話し、本当に多いんです。
ご両親にとっては、自分たちで建てられた家であったり、先祖代々の家であったりしますよね。
なので、やはり“リフォーム”となると、なかなかすぐには“じゃあやろう”と行かない場合もありますよね。
ご家族で話されてもなかなか話が進展しない場合も多いかと思います。
でも、やはり大切にされている家だからこそ、どういう風になって行くのが一番良いのかを話し合って頂きたいと思います。
大切なご自宅が空き家になってしまうのは、すごくもったいないと思います。
家は人が住まなくなると、驚くくらい劣化が進みます。
リフォームやリノベーションの方法は様々あります。
どんな方法があるのか、どんな方法が良いのか。
私たち自身も自宅や両親の家の事など、先を考えて良い方向に向かって行けたらな、と思っています。
家に関してのお悩み等、先ずはご相談ください。