床に用いられる断熱材の種類は?メリットもご紹介!
床のリフォームを検討する際、断熱材の選択によって家の暖かさが大きく変わります。
床断熱は、快適な室内環境を実現するための鍵となり、その選択は住まいの快適性と効率性に大きな影響を及ぼします。
この記事では、床に用いられる断熱材の種類と、床断熱のメリットを解説します。
□床に用いられる断熱材の種類
1:無機繊維系断熱材
無機繊維系断熱材には、ロックウールやグラスウールが含まれます。
ロックウールは玄武岩や天然岩石から作られ、断熱性と耐火性に優れています。
一方、グラスウールはリサイクルガラスを主原料とし、安全性と耐久性が特徴です。
これらの材料は、価格が手頃でありながら、高い断熱性能を提供します。
しかし、湿気に弱い点や施工時の注意が必要な点も理解しておく必要があります。
2:木質繊維系断熱材
セルローズファイバーは、古新聞を原材料とする断熱材です。
断熱性に加えて防音性も高く、環境に優しい選択肢と言えます。
ただし、他の断熱材に比べてコストが高めである点を考慮する必要があります。
3:発砲プラスチック系断熱材
ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォームなどが含まれます。
これらは水や湿気に強く、施工が容易です。
しかし、断熱性能は繊維系の断熱材に劣る場合があります。
また、経年劣化や衝撃に弱い点も考慮する必要があります。
4:自然素材系断熱材
ウールや炭化コルクなどの自然素材は、保温性と速乾性を兼ね備え、人体にも優しいです。
シックハウス症候群のリスクが低い一方で、コストが高めであり、施工業者の選択肢も限られることがデメリットとして挙げられます。
□床断熱のメリット
*コストの削減
床断熱は、基礎断熱に比べてコストを抑えやすい特徴があります。
使用する断熱材の量が少なく、施工が比較的簡単なため、経済的な選択となり得るのです。
基礎断熱の場合、材料費や技術面でのコストが高くなりがちですが、床断熱ではこれらのコストを抑えられます。
*リフォームの容易さ
床断熱は、既存の住宅にもリフォームとして比較的容易に施工できます。
築年数が古い家でも、床材を剥がし断熱材を入れるだけで施工が完了します。
一方で、基礎断熱は大規模なリフォームが必要であり、施工が困難な場合もあります。
*シロアリのリスク低減
床断熱は、床下の通気性を保ち、シロアリの発生リスクを低減します。
基礎断熱では、風通しが悪くシロアリが侵入しやすい環境が生まれがちですが、床断熱では外気が通り抜けやすく、シロアリの侵入に気づきやすい構造となっているのです。
□まとめ
この記事では、床リフォームにおける断熱材の種類と床断熱のメリットを解説しました。
断熱材の選択は、住まいの快適性と効率性に大きく影響します。
無機繊維系、木質繊維系、発砲プラスチック系、自然素材系といった様々な断熱材の特性を理解し、自宅の床リフォームに最適な選択を行うことが重要です。
これらの情報を参考に、快適で効率的な床リフォームを実現しましょう。