ユニットバスの床のひび割れの原因と補修方法をご紹介!

快適で暮らしやすい家づくりがしたいとお考えの方の中には、ユニットバスの床のひび割れに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、ユニットバスの床のひび割れの原因とユニットバスの床のひび割れの補修方法についてご紹介します。

□ユニットバスの床のひび割れの原因

ユニットバスの床に生じるひび割れは、通常は経年劣化が主な原因とされています。
経年劣化は、物の使用や環境の変化によって生じる不具合や劣化現象のことを指し、ユニットバスの床もこれに含まれます。

ユニットバスの床の素材の多くは「樹脂」です。
樹脂は丈夫な素材でありながら、長年の湿気や温度変化などにより、次第にもろくなることがあります。
このもろくなる現象の一つが「加水分解」です。

加水分解は樹脂が水分を失い、硬化してひび割れが生じる現象です。
これは様々な原因で引き起こされるものですが、最も進行しやすいのは「紫外線」によるものです。
ユニットバス内には通常、日光の紫外線が届くことはほとんどありませんが、ユニットバスで使用される照明器具から微量の紫外線が放出され、これが加水分解を促進させる可能性が考えられます。

近年のユニットバスではLED照明が一般的ですが、以前は主に白熱電球が使用されていました。
この白熱電球から発生する微細な紫外線が、加水分解を促進する要因となります。

ユニットバスの床が長年にわたり水分や高温多湿、紫外線に晒されると、樹脂が加水分解を始め、急速に劣化が進む可能性があります。
加水分解が生じたとしても通常の使用では問題がないこともありますが、硬い物を落としたり、風呂の椅子で強くこすったりすると、ひび割れが生じやすくなります。

一方で、樹脂ではないタイル素材の床も経年劣化が見られます。
タイルの場合、主に「目地」と呼ばれるタイル同士をつなぐ隙間のコーキングが劣化し、ここから水が侵入して「ふくれ」や「ひび割れ」が生じることがあります。

□ユニットバスの床のひび割れの補修方法

床の修繕には、部分的な修繕や床全体の修繕、そしてユニットバスの入れ替えなど、さまざまな方法があります。

1.部分的な修繕

ひび割れ箇所にエポキシパテやGFRP素材を使用して下地処理を行います。
下地処理後に防水塗料を塗り、仕上げます。
修繕作業は下地処理から完了まで約3日かかり、費用は一般的には10~20万円が相場です。

2.シートを張る方法

機能性シートを使用して床全体にシートを張ります。
滑り止めや衝撃吸収の機能があり、特に子どもや高齢者がいる家庭で選ばれることがあります。
修繕作業は半日程度で完了し、費用は一般的には10万円程度からです。
美装工事を追加する場合、費用は通常で2万円程度増加します。

3.ユニットバスを入れ替える

ユニットバスが20年以上経過している場合や、床のひび割れ以外にも劣化が著しい場合は、ユニットバス全体を入れ替えることも検討されます。
入れ替え工事には70~150万円程度の費用がかかります。

この方法では床だけでなく、他の部分の劣化や汚れも解消できるため、全体的なリフォームとして選択されることがあります。

□まとめ

修繕の方法は、修繕の範囲や目的によって選択肢が異なります。
部分的な修繕やシートを張る方法は手軽で比較的低コストで済みますが、ユニットバスの入れ替えはより包括的なアプローチとなり、床以外の部分も考慮できます。
本記事が、ユニットバスの床のひび割れについて理解を深める参考になれば幸いです。

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